このケースは”仮にこうである場合こうなるであろう”という一般的な「仮定法:ありえないことを予想」
とは少し異なり、
“仮にこうしたら(しなかったら)こうなっていた(なっていなかった)だろう”という実際出来事が起こった後、または決断をした後のお話です。
つまり実際何か変化があった訳です。それを踏まえた上でもしその決断をしていなかったら、実際出来事が起こっていなかったら、という場合を想定するのがこちらの文法です。
つまりif he hadn’t persuaded me は彼が実際私を説得したということを示唆しています。
続く文もI wouldn’t have been back on his teamも実際は彼のチームに戻ったことを示唆しています。
すなわち過去完了を使うことで実際起こったということを表しているのです。ここが通常起こりにくいことを予測する一般的な仮定法とは異なる部分です。
またwouldn’t be back on his team now だと時制が一致しません。
日本語訳ですが、おっしゃる通り
「もし彼が私を説得していなかったら、私は戻っていなかっただろう」で合っています。
日本語らしく訳すと戻っていないだろう、となるのかもしれませんね。「彼が居なかったら私は今生きていないだろう」を「今生きていなかっただろう」と言わないのと同じですね。